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『第32進海丸』ゲネプロ観ました。

6月18日、2006FIFAワールドカップ、日本・クロアチア戦のまさにその日、
東京グローブ座に集合した自転車キンクリーツカンパニーの者どもは、
ワールドカップとはまったく無縁の様相を呈していた。

池田貴美子は、このあと歌舞伎を観劇に行くという。
歌川椎子は、日本代表の中村選手と大黒選手の顔の区別すらついてない人間である。
藤本浩二は、「第32進海丸」に出演している大鷹明良さんと、この後、呑みに行くつもりでいる。
樋渡真司は、コカコーラの三試合予想するキャンペーンで、すでにVタオルを三枚ゲットしたツワモノだと、ワールドカップへの自らの情熱を熱く語っている。
久松信美は、胸にライオンがついたアンブロのウォームアップジャケットみたいなのを着ているが、そのライオンはどう見てもイングランドのエンブレムじゃない。これは何だろう。イングランド代表とは関係ないことだけは確かだ。チェルシーでもないと思う。本物のアンブロだとは思うが、なにせ久松が着ているので、「ぱちもんじゃねえの」と皆が言う。

情けない。
なんという情けないありさまだろうか。
遠くドイツの地で厳しい戦いに向かおうとしている日本代表に申し訳ない。
大久保の駅から歩いてたら、途中のコンビニから出てきたお兄さんは、すでに日本代表ジャージを着ていた。しかも、彼が携帯で喋ってる言葉はハングル語だ。今日は確か韓国・フランス戦もあったと思うが、確かに日本代表ジャージを着用している。
ハングル語が喋れる日本人かもしれないし、とにかく世界で一番日本が好きな人かもしれないし、勘違いな熱狂サッカー日本人にカラまれない用心かもしれないし、ただ単に着る服がそれ以外になかったのかもしれないが、とにかく間違いなく日本代表ジャージを着ていた。2002年ワールドカップの時のでしたけどね。
なのに、自転車キンクリーツカンパニーの者どもは、クロアチア戦に対する意気込みというものがまるで感じられない。
まあ、それもいい。
我々が集まったのは、日本・クロアチア戦を観戦するためでなく、「第32進海丸」のゲネプロを観劇するためなのだから。

話はまったく変わるが、
このサイトには、もとは「コラム」というコーナーがあったのだが、誰も何も書かないために・・・というか、飯島が書くと言って、確か二回くらい書いたはずなのだが、それっきりなんだかんだで書かなくなっちゃったので、まったく更新されることがなく、HP担当大槻に「恥ずかしいから削除します」と宣告され、跡形もなく消え去ってしまって・・・久しい・・・

が、今、ここに、コラム復活の時が来たのである!

お待たせいたしました!
・・・いえ、誰も待っていなかったのは、百も承知ですが、一応言ってみました。
まあ、「コラム」とか言うのも恥ずかしい、どーでもいい雑文が場所ふさぎに載るとお考え下さい。だいたい、コラムってどういうものだか、あんまり意味判ってないし。これってコラムなんて言ってもいいのか。
とにかく、自転車キンクリーツカンパニーの公演とか、メンバーが出ている芝居やその他の活動など、じてキン周りの出来事をなんとな〜くだらしな〜くくだらな〜く書いていくつもりですので、お暇な方だけ読んでください。
だらしな〜くとは言うものの「この一回だけ書いて、あと4年くらい更新しないとか言うのはかっこ悪いからやめてください」と、きつくしかられたので、ワールドカップペースの、あるいはオリンピックペースの更新ではなくなります。
ちょくちょく何か書くことでしょう。
できれば、多少は心にかけて頂き、楽しみにしていただけたりしたら、うれしいです。

今回の本題に戻ります。

「第32進海丸」のゲネプロに押しかけ、そして私たちはこの芝居を、真っ先に観ることができたのでした。
6月18日です。
くどいようだが、クロアチア戦の前です。
その前の、オーストラリア戦の日にも、私は、芝居を観ていました。
KKPの「takeoff」を観ていたのですが、カーテンコールで出演者の皆さんが「あと、55分でキックオフです。早く帰りましょう」と言って下さいました。

自分のところが制作に関わっているのにナンですが、まあ、私自身は芝居作りに関わっていないので、謙遜なしで言い切ります。
いい舞台です。面白いお芝居です。
男の人たちの方言って、ほんとかっこいいです。もう、心を鷲掴みされてしまいます。これは個人的な好みですが。
阿南健治さんは、船頭さんの役ですが、ほんとこの役にぴったりです。一人で問題を抱え込んで、物凄く悩み抜いてしまっているのに、周りからはあれこれ文句言われて、それをいちいち聞いてあげて、一体どうしたらいいんだろうかと、アタフタしてすごく困ってるのに、何も言えず、顔面も心の中も汗だくだ!という愛らしい役がハマってます。この役のために生まれてきたと言っても過言じゃないです。他の役も良いでしょうが、とにかく今はこの役が最高だと私は思います。
大石継太さんも、せこくてずるくてお調子者で小心者な通信士を、すっげえイイ感じに、感じ悪〜くやってくれてます。元々色白なので、舞台では漁師らしく黒く見えるようにはしてますが、その黒さはあんま似合ってないし、しかもなんかどっか不自然だし、その奇妙な黒さもこれまた役にぴったりです。顔の赤さの方は、完全に自前ですが、最初はリアルにほろ酔いに見えるし、最後はめちゃめちゃ切羽詰まって顔真っ赤にしてるようにしか見えないし、赤面最高です。

ゲネが終わった後に、楽屋に行ったら、装置の夏江さんと衣装の宮本さんが、二人して涙を拭きながら、「歳を取ると涙もろくなってねえ」と言い合っていました。
この二人はスタッフな訳ですが、芝居を観ていて、自分が泣きたくなったら、ゲネだってことだとか、これから駄目出しがやってくるだろうスタッフという立場だとかは関係なく、思い切り涙なさるようです。

あまり細かい内容についてはもう書きません。
できれば、ご覧になってください。
6月19日〜7月9日 東京グローブ座。7月14日〜7月16日 大阪・シアターBRAVA!で公演いたします。
詳細は、このサイトのトップに載ってます。
まだ多少チケットがあると思います。(これを書いてる時の情報ですが)ご覧になりたいと思ってくださった方は、是非お問い合わせ下さい。

では、近々また書きますので、よろしくお願い申し上げます。

(2006年6月27日)

さらにどーでもいいことをお読みになりたい方は、飯島のブログ「顔を洗って出直します」に暇があったら行ってみてください。
今日(2006年6月27日)からこっちも始めます。
今行けば一番乗りだと思います。一番乗りでも、何の特典もありませんが。
でもって、もしかすると、飯島がアップの仕方が理解できなくて、まだないかもしれませんけど。
すごくお暇な時に覗いてみてください。

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